

奈良大和 四寺巡礼
奈良県中央部に位置する長谷寺(はせでら)・室生寺(むろうじ)・岡寺(おかでら)・安倍文殊院(あべもんじゅいん)で結成された奈良大和四寺巡礼(ならやまとよじじゅんれい)。
奈良大和中央部は、神武天皇が大和朝廷を建国以来のわが国 歴史発祥の地。
初瀬朝倉(はせあさくら)・磐余(いわれ)・飛鳥(あすか)・藤原京(ふじわらきょう)へと移りゆく幾代もの都が点在した土地であり、古来より国中(くんなか)とも呼ばれてきました。
この由緒ある地に創建された四カ寺は、いずれも1200年以上の歴史を誇る、
明日香に位置する岡寺、磐余に位置する安倍文殊院、初瀬朝倉に位置する長谷寺と室生寺です。
この奈良県中央部の国中(くんなか)には、悠久の歴史が今に息づいています。
奈良大和四寺巡礼の御本尊及び中尊は、すべて国宝・重要文化財です。
国内の皆様はもとより、海外からの観光客の皆様にも数多くの国宝・重要文化財の名宝を参拝頂き、さらには年中境内を埋め尽くす花々がご訪問する方々の心を十分に満たされる事を念願して奈良大和四寺巡礼を開創しました。
あなたに繋がる祈りの地へ、奈良大和四寺巡礼で願いを結んでください。
奈良大和四寺巡礼
文化財の紹介
日本では、国内にある建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財の中で、
歴史上・芸術上の価値が高いもの、または学術的に価値の高いものを、文化財保護法に基づき重要文化財として指定、保護しています。
文化財は、わが国の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日の世代に守り伝えられてきた貴重な国民的財産です。
文化財には、社寺の建造物・仏像・史跡・名勝などのほか、伝統的な慣習や芸能、天然記念仏なども含まれています。
奈良大和には、今日まで連綿と続く歴史があります。
その中で多くの文化財が生まれ、先人たちの努力によって現代に伝えられてきました。
四寺院にも、国宝、重要文化財の指定を受けているものがいくつもあり、今もなお、歴史や文化の息吹を感じさせてくれます。
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長谷寺
慈悲の仏
全国に多数存在する「長谷寺」の原点であり、かつ三千の末寺を持つ壮大な寺院。この初瀬の地は古くからの聖地で、源氏物語や万葉集にも登場します。西国三十三所第八番札所としても知られる長谷寺は、四季を通じて境内が花に彩られる「花の御寺」として親しまれ、春は桜と牡丹、夏はアジサイ、秋はもみじ、冬は冬牡丹が咲き誇り、多くの巡礼者の目を楽しませています。
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室生寺
悟りの仏
多くの寺が女性の立ち入りを許さなかった時代にも、女性を慈悲深く受け入れてきた寺。徹底した女人禁制の高野山に対比して、「女人高野」と呼ばれ親しまれてきた歴史を持ちます。
山深く清流の流れる地にあり、古くから水神信仰・龍神信仰の霊地として崇められてきました。美しいお姿の金堂のご本尊は、仏教の開祖であるお釈迦様が悟りを開かれ、永遠に衆生を救済する仏になられた釈迦如来です。詳しく見る
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岡寺
開運の仏
663年創建。正式名を龍蓋寺というが、親しみを込めて岡にある寺=岡寺と呼ばれ愛される寺。本尊の如意輪観音様は日本最大の塑像で奈良時代に造立されました。
また岡寺は、日本で最初の厄除け霊場として日本全国からたくさんの厄除け祈願者が訪れます。
所願成就を熱心に祈願することで開運に導いて下さる当山本尊の豊かで堂々としたすばらしいお姿をしっかりと心に刻まれて、観音様にも似たお心とお姿で毎日をお過ごしください。詳しく見る
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安倍文殊院
智恵の仏
大化改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が大化元年(645)に安倍一族の氏寺として建立したのが「安倍山崇敬寺」(安倍寺)です。
日本最大約7mと伝わる文殊菩薩(国宝)を本尊とする安倍文殊院は、創建以来すでに一千三百年以上の時を経ていますが、現在も常に人々の信仰を集める祈祷寺としてその法灯が守られています。
境内には弁財天や奈良時代の遣唐使・安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師・安倍晴明がお祀りされている方位災難除けの金閣浮御堂や特別史跡の古墳などがあります。詳しく見る